伝える事が苦手と思い込んでいた、本当の課題は話すことではなかった
- elanbeauty2019
- 10月10日
- 読了時間: 3分
「伝えたいのに、何と言って良いかわからない」
「うまく、言葉にできない…」
自分の思いや考えを伝えようとしても、表現が上手くできなかったりと、もどかしい思いをしたことはありませんか?
私は長年、「自分は言語化が苦手」だという、コンプレックスを抱えていました。
会議で意見を求められても、頭の中が真っ白になり、しどろもどろになる。
友人との会話で、伝えようとしても、ありきたりな言葉しか出てこない。
ブログやSNSで発信しようと、書こうとパソコンに向かっても、数行書いては消し、時間が経つばかりで、投稿できない。投稿できても、陳腐な文章に嫌になる。
伝えたいことは、確かにあるのに、それが口から出てくる時には、なぜか薄っぺらな言葉に変わってしまう。
「どうして、うまく伝えられないんだろう?」
「私は、人より語彙力がなくて、頭の回転も遅いんだ…」
何度もへこみ、悩みました。伝え方や話し方、何を書けばいいのか、文章力を伸ばす、などの本を何冊も読みあさりました。
だけど、何も解決しなかった。。。
あなたも、もしかしたら、同じような経験はありませんか?
「話すのが苦手だ」と感じて、人とのコミュニケーションを避けがちになったり。
「私なんかが話しても、どうせ分かってもらえない」と、最初から諦めてしまったり。
私の「言語化が苦手」という思い込みは、自己肯定感の低さと密接に結びつき、表現下手にしていくようでした。
「聞く力」の発見という、思わぬ転機
そんな私に転機が訪れたのは、数年前に始めた学びの中でのことでした。その学びの仲間たちと、様々な対話をする機会が増えていったのです。
私は話すのが苦手な分、自然と人の話を「聞く」側に回ることが多くなりました。
そしてある日、コンサルタントの方から、思いがけない言葉をかけられたのです。
「RIEさん、話を聞くのがうまいね」
衝撃でした。。。
これまで、コミュニケーションに関して褒められたことなど、一度もなかったからです。
「え? 私が?」と信じられませんでした。
そのことを勉強会仲間に話してみると、次々と意外な言葉が返ってきました。
「RIEさんは、すごく話しやすいよ」
「RIEさんと話していると、つい、いっぱい話しちゃうんだよね」
「安心して話せるよ」
「え?そうなの?」今までそんな事、一度も言われたことがなかったので、正直驚きでした。
私は今まで、「話すこと」「伝えること」ばかりに囚われていたけど、「聞くこと」が得意なのかもしれないと気が付いたのです。
そして更に大きな気付きがありました。
「聞き上手」だと言われるようになって、その事を自分自身が認められていから、私自身の「言語化」に対する苦手意識が、少しずつ和らいでいったのです。
本当の課題は、「話す技術」ではなかった・・・
「分かってもらえなかったら、どうしよう」という、コミュニケーションへの諦めでした。
これらの「心のブレーキ」が、私の言葉の自由な流れを堰き止めていたのです。
しかし、「聞く」ことに集中し、相手の言葉や感情をジャッジせずに聞くを繰り返すうちに、私は自分自身の内なる声にも、同じように耳を傾けることができるようになっていきました。
「あ、私は今、こう感じているんだな」
「本当は、こう思っていたんだな」
自分の心と丁寧に対話し、それを否定せずに受け止められるようになると、不思議と、それを表現することへの恐れが薄れていきました。
完璧でなくても、うまくまとまらなくても、「今の私は、こう感じている」と、ただ誠実に伝えればいい。そう思えるようになったのです。
「言語化が苦手」「伝えることは苦手」は思い込みだった。
もし、あなたが今、「言語化が苦手だ」と悩んでいるのなら。それはただ、心のブレーキが強くかかっているだけなのかもしれません。



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