「頑張り屋さん」ほど肩がガチガチになる理由
- elanbeauty2019
- 10月2日
- 読了時間: 4分
マッサージに行っても、ストレッチをしても、すぐに元に戻ってしまう
その慢性的な肩こり。
「デスクワークだから仕方ない」
「年齢のせいかな」と、諦めていませんか?
もしかしたら、その本当の原因は、あなたの「心の頑張り」にあるのかもしれません。
サロンにいらっしゃるお客様のお悩みで、常に上位にあるのが「肩こり」です。
「もう何年も、肩が石みたいに硬くて…」
「ひどい時には頭痛もして、薬が手放せないんです」
「デスクワークだから肩こりはいつもなんです」
そんな切実な声を、これまで数えきれないほど伺ってきました。
中には、ご自身で肩こりに気が付いていない方もいて、こちらが心配になるほどの方もいらっしゃいます。
長年この仕事をしてきて、そして私自身の経験を通して、私が確信していることがあります。
それは、特に真面目で、肩肘張って頑張っている方ほど、肩コリがひどい。。。
もちろん長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の癖などが、肩こりの原因になります。それだけではないんです。
「心の緊張」が、身体に現れるのです。
私たちの身体は、とても正直です。例えば、あなたが仕事で大きなプレッシャーを感じている時、無意識のうちに歯を食いしばったり、肩にぐっと力が入っていませんか?
「私がやらなければ」と多くのタスクを一人で背負い込んでいる時、その責任の重さが、そのまま肩へのしかかっているように感じませんか?
言いたいことを我慢したり、周りに気を遣いすぎたりした日の夜、首から肩にかけて、ずっしりと重たい疲労感を感じませんか?
これらは全て、私たちの脳がストレスや脅威を感じた時に起こる、自然な「防御反応」です。
敵から身を守るために、あるいは困難な状況に立ち向かうために、私たちの身体は瞬時に筋肉を緊張させ、戦闘モード(あるいは逃走モード)に入ります。
この時、特に首、肩、背中周りの筋肉は、頭部や内臓といった重要な部分を守るために、緊張して硬くなるんです。
「肩肘張って頑張っている人」は、この戦闘モードが日常的に、そして慢性的に続いてしまっている。。。
常に「~しなければならない」と考えている(思考の緊張)
周りの期待に応えようと、気を張り詰めている(精神的な緊張)
自分の感情(怒り、不安、悲しみなど)を抑え込んでいる(感情の緊張)
これらの「心の緊張」が、常に交感神経を優位にさせ、筋肉を硬直させ続ける。
その結果、血行は悪化し、疲労物質が溜まり、慢性的な「こり」や「痛み」となって現れるのです。
つまり、あなたが感じているその頑固な肩こりは、
「今、頑張りすぎているよ」
「無理しすぎじゃない?少し力を抜いていいんだよ」という切実なサインなのです。
私の身体が教えてくれた、肩こりの正体
私自身もこの「肩こり」に長年悩んできた一人です。
会社員として中間管理職をしていた頃、私は典型的な「真面目な頑張り屋さん」でした。
「私がやらなければ」という過剰な責任感と、低い自己肯定感から、常に自分を追い込み、心身の限界を超えて働いていました。
肩こりを感じて、ストレッチしても、湯船に浸かって温まっても、マッサージを受けても、その場しのぎにしかならない。
なぜ、ここまで身体を酷使してしまったのか。
その問いの先にあったのは、
「休むことへの罪悪感」
「完璧ではない自分を許せない心」
「周りからできない人間だと思われたくないという恐怖」といった、私の「心の癖」でした。
私の肩をガチガチに固めていたものの正体は、肉体的な疲労だけでなく、これらの目に見えない「心の重荷=心のこり」だったのです。
この気づきは、私のエステティシャンとしての在り方をも、根本から変える大きな転機となりました。身体が緩むと、不思議と心も緩んできます。
慢性的な肩こりから解放されるということは、単に身体が楽になる、ということ以上の意味を持ちます。
肩の力が抜けると、自然と呼吸が深くなります。
呼吸が深くなると、気持ちが落ち着き、物事を冷静に、そして前向きに捉えられるようになります。
表情が和らぎ、周りの人とのコミュニケーションも、より円滑になるかもしれません。
肩こりがひどい方は、まずご自身の頑張りや無理していたかもしれないことを認めてあげてください。
「無理していたよね」
「それ嫌だったね」
こんな一言でも良いので、言葉にして言ってみてください。
そんな事で?と思いますよね。
でも、サロンのお客様にエステを受けて頂きながら、お客様の心のコリに気づかれ、
「そうかも」と認めた途端に、肩まわりの筋肉が緩む体験を何度もしてきました。
「心と体は繋がっている」私は自分自身やお客様の経験を通して、確信しています。
noteにも書いています



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