「疲れた」が口癖だったお客様が「感謝しかない」と言うようになった
- elanbeauty2019
- 10月2日
- 読了時間: 3分
「疲れた。。。」
あるお客様がサロンに通い始めた頃、ご来店の度に、ため息交じりに「疲れた。。。」を何度も言われていました。
それは、表情からも察することができました。
「疲れた」と言っても良いし、「疲れる」ことは悪いことではないと思います。
ただ気になったのは、そのお客様は、職場の人間関係にも悩まれていて、「誰も協力してくれない」「私ばかりが頑張っている」と、肉体的疲労よりも、精神的疲労で疲れていて、しんどそうだという事でした。
かつての私も「疲れた」を口癖のように言っていました。。。
会社員として中間管理職をしていた頃の自分と、そのお客様の姿が重なりました。
私もまた、「私がやらなければ」という過剰な責任感と、誰にも言えない孤独感の中で、心身をすり減らしていた時期があったからです。
「疲れた」という言葉の裏にある、本当の気持ちに蓋をしていたのだと思います。
私はいつものエステティックなアプローチに加え、私自身が学び、実践してきた「自分との向き合い方」に関する、あるシンプルなワークを提案しました。
それは、特別なことではありません。ただ、自分の内面に少しだけ意識を向け、物事の捉え方を変えてみる、というものでした。
そのお客様は、私の提案を素直に受け入れ、メモまでとってくださり、そのワークを続けてくださいました。
すると、数週間後から、彼女に少しずつ変化が現れ始めたのです。
まず、職場で彼女を悩ませていたという人間関係の問題が、相手の退職という形で、物理的に解消されました。
そして、「誰も協力してくれない」と嘆いていた彼女の周りに、不思議と「手伝いますよ」と声をかけてくれる人が、一人、また一人と現れ始めたのです。
回を重ねるごとに、彼女の表情はどんどん柔らかく、明るくなっていきました。身体の緊張も、明らかに和らいでいました。
そしてある時、私はふと気づいたことを彼女にお伝えしました。「〇〇さん、そういえば、最近『疲れた』って、おっしゃらなくなりましたね」
私の言葉に、彼女はハッとした表情で、こうおっしゃいました。「本当だ…!気づきませんでした!」
自分自身の変化に、その時初めてはっきりと気づかれたのです。
そして、それからのお客様は「疲れた」と言うかわりに、「感謝しかないです」「有り難いです」という言葉を、繰り返し口にするようになりました。
お客様ご自身が自分の内面と向き合い、自分を大切にすることを始めた結果、彼女を取り巻く現実そのものが、変わっていったのです。
この経験は、私に大きな確信を与えてくれました。外面的なケアで身体を癒すことはもちろん大切です。
しかし、それだけでは根本的な解決には至らないことがある。
心と身体は深く繋がっており、心の在り方を変えることが、身体の状態、そして人生そのものを好転させる力になるのだと。
先ほどのお客様は60歳です。人はいつからでも、変われるし、より良くなれることを体現してくだり、私の確信がまた深まりました。
noteにも書いています



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