責任感が強い人ほど、自分の心の声を無視しがち
- elanbeauty2019
- 9月9日
- 読了時間: 4分
更新日:16 時間前
「私がやらなければ、この仕事は回らない」
「周りに迷惑はかけられない」
「まだまだ頑張りが足りないんだ」
そんな風に思ったりしていませんか?
それは強い責任感から、自分の心と身体の声を、後回しにしているのかもしれません。
私は現在、心と身体の両面からお客様をサポートするサロンを主宰していますが、かつてはエステサロンで会社員として、中間管理職という立場で働いていました。
その経験は、私に多くのことを教えてくれました。
同時に「責任感」という言葉が、いかに自分自身を追い詰める事になりうるかを、身をもって学ぶ期間でもありました。
私が前職で化粧品メーカーの直営サロンで責任者を任されていた頃、毎日がプレッシャーとの闘いでした。
会社からの予算達成への期待、部下であるスタッフたちの教育やマネジメント、そしてもちろん、お客様への最高のサービス提供。
その全てが、私の両肩に重くのしかかっていました。
当時の私が思っていたのは、責任感が強いのは店舗責任者として当然で、
「私がやらなければ」
「私がスタッフを育てなければ」
「私が目標を達成しなければ」
「~しなければならない」責任感とこの思考が私を苦しめていました。
勤務時間は長く、休日返上することもあり、プライベートよりも、常に仕事が人生の中心にありました。
それも当たり前だと思っていたんです。
しかし、その「当たり前」が私の心を疲れさせていきました。
今振り返ると、私の身体は、かなり早い段階からSOSのサインを送ってくれていたのだと思います。
まず、慢性的な疲労感が抜けなくなりました。
まるで全力疾走を繰り返したような胸のあたりの苦しさと疲労感。
休日になると、生理痛で動けなくなったり、体調不良になることもありました。
それは「仕事は休めない、休んだら迷惑が掛かる」という強い思いから起きたことだったと今振り返ると分かります。
身体は、これ以上ないほど「もう限界だよ」と教えてくれていたのに、当時の私には聞こえませんでした。
責任感が強い人ほど、この「心の声を無視する」ことが、驚くほど上手になってしまいます。
自分の感情を二の次にし、役割や責任を全うすることを最優先する、それが、いつしか当たり前の思考パターンになってしまうのです。
そして自分をさらに追い込む要因がありました。その根底には「自己肯定感の低さ」でした。
私はどんなに成果を上げても、社内で表彰されても、私は心の底から自分を認めることができませんでした。
「自己肯定感の低さ」と「責任感の強さ」が結びつくと、人は自分を犠牲にしてでも、他者からの承認や評価を求め、過剰に頑張り続けてしまうのです。
「RIEさんがいてくれて助かる」
「あなたに任せておけば安心だ」
そのように周りから感謝されても、言われても自己肯定には繋がりませんでした。
自分を大切にすること
この負のループから抜け出すきっかけとなったのは、退職後に始めた「和の文化」の学びでした。
その学びは、私に、これまでとは全く違う視点を与えてくれました。
心と体は連動している、まず自分を満たすこと、自分を認めることでした。
この気づきは、私にとって衝撃的でした。
これまで私が「責任感」だと思っていたものの多くは、実は自己肯定感の低さからくる「自己犠牲」や「過剰な承認欲求」だったのかもしれない。
それからの私は、意識的に自分の「心の声」に耳を傾ける練習を始めました。
「今、私は本当に疲れていないか?」
「本当は、どうしたいと思っているのか?」
「これは、今本当やらなければならないことなのか?」
そして、「休む」という選択を自分に許可し、出来ない自分も、出来る自分も、両方私なんだ。
これを認める練習を続けました。
もしあなたが、かつての私のように、常に疲労感を抱え、自分のことを後回しにし続けているのなら、一度、立ち止まって自分に問いかけてみてください。
その責任感は、本当に周りのためだけのもの?あなた自身を健やかに保ち、あなた自身の人生を豊かにするということを最優先して良い。
あなたが、いかに頑張ってきたか。
どれだけのプレッシャーと闘ってきたか。そして、その心の奥底に、どんな本当の願いを隠しているのか。
自分を大切にすることは、決して自分勝手なことではありません。
それは、あなたがこれからも大切な人たちや、あなたの役割に対して、最高のパフォーマンスで貢献し続けるために、不可欠なことなのです。
責任感という素晴らしい力を、自分をすり減らすためではなく、自分と周りの両方を幸せにするために使っていく。
とっても大切なことだと思います。
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